絵解きとは、ついこの間の時代まで広く民衆に親しまれた語りの文化です。貴族や知識者たちが学んだ難解な仏教の経典とは違って、お坊さんや後には専門の芸能者たちが、釈迦の伝記だの、お寺の縁起だの、高僧の一代記等々、あらゆる題材を絵解きしていたのです。聴衆は、絵を見ながら語りを聴いて物語世界に引き込まれていった・・幼い子供を夢中にさせる紙芝居に近い楽しさだったのかもしれません。何より絵解きは語り手の工夫や個性によってイメージが変わります。そこがまた面白いところ!創企舎ソフィでは10月4日に名古屋大学大学院・阿部泰郎教授による「絵解きの魅力を再発見」講座を開講しました。➡絵解き 絵解きの歴史や、それが芸能文化にも発展していく過程について、特に「聖徳太子絵伝」の解説を聴きました。そして10月9日には、安城市にある本證寺に伝わる「本證寺聖徳太子絵伝(十幅)」の絵解き公演も鑑賞➡絵解き公演。特にスーパー絵解き座 座長の絵解きは、声に抑揚あり、琵琶伴奏あり、笑わせるアドリブあり・・で半端ない面白さ。聖徳太子のエピソードに引き込まれたひと時でした。地元にこういう豊かな文化が伝わっていることも再発見。