戦いが続き、いつ終わるともない混乱が続いていた時代に人びとが口ずさんでいた歌々。何やら今に通じるものがしみじみと迫ります。後白河法皇が編纂した今様歌の集大成『梁塵秘抄』の或るひとつの歌を取り上げて読み味わう講座です。初めての方も大歓迎。講師は梁塵秘抄研究の第一人者、馬場光子先生です。不定期、月13:30~15:00、3500円。
狂言は室町時代のコメディーです。通常は、能舞台で能と共に演じられ、堅苦しいイメージがありますが、実は気楽に楽しめる演劇なのです。しかも、様式性と写実性を両立させた普遍的な価値があります。その狂言の名作を、人間国宝として評価の高い野村万作、萬斎の親子による至芸でお楽しみいただくとともに、その前提として台本を読み解きます。また、見どころのポイントも解説します。普遍的価値にも言及して、より深い狂言の鑑賞を提供します。講師は伝統文化研究センター長・林和利氏。7/2、8/6、9/3 土曜13:30~15:00(7/2のみ13:00~14:30)、3回8,300円、各回3,300円。
今回は興福寺の鎌倉彫刻です。南円堂の四天王像はもと中金堂に安置されていたもので、晴れて康慶一門の手になる南円堂四天王として紹介します。西金堂の仏頭は近年、運慶作の新説が唱えられたもの。維摩・文殊は定慶の作で、老と壮、病弱と健康など、対比の視点から鑑賞すると、意外なことに気が付きます。テキストは『奈良六大寺大観』の解説を精読します。講師は奈良国立博物館名誉館員・鈴木喜博氏。7/12、8/9、9/13 火曜14時~15時半、3回11,300円、各回3,800円。
随筆文学の白眉である兼好法師著作の『徒然草』を、江戸初期の古写本(大和絵の挿絵入り)を用いて、全段を熟読します。著者の人間観、処世術、人生観、趣味論などを読み解いていきます。講師は筑波大学名誉教授・稲垣泰一氏。不定期 金曜13:00~15:00、3回10,200円、各回3,500円。。
陶磁史を理解した上で、できるだけ実物を通して「本物とニセモノ」の見方を習得することを目指します。あなたの鑑定眼が各段にアップすることでしょう!講師は元愛知県陶磁資料館館長補佐・井上喜久男氏。第3水曜 13:30~15:00、3回9,200円。
京都の文学と隠れた歴史との接点や、季節に育まれた美意識、ガイドブックには載っていない老舗、作家が愛した味、ここだけで披露される秘められたエピソードなど京都の良さも意地悪さも知り尽くした蔵田先生ならではの興味深い講義です。講師は前名古屋外国語大教授・蔵田敏明氏。不定期、日曜 13:00~14:30、3回8,300円 各回2,900円。
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