「遊びをせんとや 生まれけむ…」と、平安末期に都で大流行した今様歌。戦いと、いつ終わるともない混乱が続いた時代に人々が口ずさんでいた歌々からは何やら今の時代に通じるものがしみじみと迫ります。後白河法皇が編纂した『梁塵秘抄』の中の、ある一つの歌を取り上げてじっくりと読み味わう講座です。はじめての方も大歓迎。新しいものや価値を前にした時の新鮮な驚きや楽しさ、日々の悲しみや侘しい想い、一すじの祈り…名もなき人々の歌声に耳を傾けてみませんか。講師は梁塵秘抄研究の第一人者、馬場光子先生です。8月22日、10月24日 いずれも月13:30~15:00、各回3500円。
狂言は室町時代のコメディーです。通常は、能舞台で能と共に演じられ、堅苦しいイメージがありますが、実は気楽に楽しめる演劇なのです。しかも、様式性と写実性を両立させた普遍的な価値があります。その狂言の名作を、人間国宝として評価の高い野村万作、萬斎の親子による至芸でお楽しみいただくとともに、その前提として台本を読み解きます。また、見どころのポイントも解説します。普遍的価値にも言及して、より深い狂言の鑑賞を提供します。講師は伝統文化研究センター長・林和利氏。7/2、8/6、9/3 土曜13:30~15:00(7/2のみ13:00~14:30)、3回8,300円、各回3,300円。
今回は興福寺の鎌倉彫刻です。南円堂の四天王像はもと中金堂に安置されていたもので、晴れて康慶一門の手になる南円堂四天王として紹介します。西金堂の仏頭は近年、運慶作の新説が唱えられたもの。維摩・文殊は定慶の作で、老と壮、病弱と健康など、対比の視点から鑑賞すると、意外なことに気が付きます。テキストは『奈良六大寺大観』の解説を精読します。講師は奈良国立博物館名誉館員・鈴木喜博氏。7/12、8/9、9/13 火曜14時~15時半、3回11,300円、各回3,800円。
随筆文学の白眉である兼好法師著作の『徒然草』を、江戸初期の古写本(大和絵の挿絵入り)を用いて、全段を熟読します。著者の人間観、処世術、人生観、趣味論などを読み解いていきます。講師は筑波大学名誉教授・稲垣泰一氏。不定期 金曜13:00~15:00、3回10,200円、各回3,500円。。
陶磁史を理解した上で、できるだけ実物を通して「本物とニセモノ」の見方を習得することを目指します。あなたの鑑定眼が各段にアップすることでしょう!講師は元愛知県陶磁資料館館長補佐・井上喜久男氏。第3水曜 13:30~15:00、3回9,200円。
地球科学とは、地球を研究対象にした学問です。でも地球とはどんな星なのか、というアプローチは多種多彩。フィールドワーク中心に地球の本質に迫ろうとしている第一線の研究者が話す、他ではなかなか聴けない興味深い講座です。地球はすごいな、と率直に楽しめます。講師は名古屋大学の道林克禎教授。10月8日、土曜15:30~17:00、1回3,000円。
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