現政権の政策の問題点を指摘した今回の講演会。浜講師の理論の根本は、
「経済政策の使命は、均衡改革と弱者救済にある」。
 本来の使命を変に捻じ曲げたり、下心を持って耳ざわり良く脚色しても、「経済活動とは何のためにあるのか」を軸にしていない政策は必ず失敗し崩壊するのだ、という主張だ。

本質論を持ってはっきりと「私はこれが正しいと思う」、と言い切る識者は実はあまり多くない。怖いからね。
 そういう意味でも「時流の中で自由で」ありたいと願う創企舎ソフィにとってはきわめて貴重な講師。本当のことを伝えようとしてくれるから。
彼女の論が正しいか否かの意見は多いと思う。しかしそれもまた本質論をもって言うべきだ。
余談ですが、浜矩子氏はいつも人に挨拶をするとき、歩きながら、話しながらではなく、いったん相手の前に立ち止まっておじぎをする。
単に過激なことばかりを言っている有名エコノミストでは決してないなあとの思いをいつも新たにする瞬間です。個人的にはその人柄が大好きだ。                                          (「アホノミクス完全崩壊に備えよ」は、2016年 11月29日【火】 アイエムワイビル3階にて開講)