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2018年 秋の特別講座総括ルポ

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秋の特別講座皮切りは、10月3日(水)。美術スペシャル「名古屋城本丸御殿障壁画 特別公開によせて」。話題の名古屋城障壁画をめぐって模写・絵画史それぞれからその特長と魅力に迫るダブル講座。まずは13時~14時半まで、実際に復元模写に深くかかわってきた愛知県立芸術大学 阪野智啓准教授が綿密な分析による気の遠くなりそうな復元作業を紹介された。こうして蘇ったと思うと、鑑賞する気持ちも違ってくる。つづいて15時半~17時までは「名古屋城における狩野派の絵画」と題して嵯峨美術大学 佐々木正子教授が桃山期の障壁画との違いを指摘しつつ、狩野派絵画の流れにおける名古屋城障壁画のスタンスを解説。権威の誇示か威圧か、それとも他を圧する静かな品位か。城の障壁画というものは時代の空気とは切っても切れない関係にあるのだとあらためて知る。
復元模写と絵画史研究はそれぞれに立場とポリシーがあり、緊密なのは確かだがある種、微妙な緊張関係が存在する。同じ日に両方のスペシャル講義を並べるのは企画として乱暴に過ぎただろうか。終了してから不安が募った。しかし「濃い」3時間であった・・・。

10月8日、14日(日)「宇宙の素顔に迫る」名古屋大学 福井康雄教授の人気講座。毎年最も新しい知見を紹介していただけるタイミングで開講。今回も電波望遠鏡から得たガス雲の分析データをもとに星の誕生の話を聴いた。宇宙の始まりはこの世の始まり。先生のお話に受講者の皆さんが「えーっ」「ホー」と感嘆されるたび、もっと理系の頭脳があったら、数倍楽しいんだろうナアと、いつも悔しい。が、「衝突」という現象(あるいは行為)が、ものごと発展のための非常に大きなカギを握っているらしいことだけは悟ることができた。ぶつからなきゃ始まらないんだ!楽しい。

10月13日(土) 「二つの『重要』法案の目論見」同志社大学大学院 浜矩子教授、年に一度の特別レクチャー。今回は今夏にスピード成立をみた「働き方改革関連法」と「IR実施法について」。この組み合わせの意味するところがズバズバと明らかになってくる。併せて事前に募集した質問への答えからも、耳ざわりの良い言葉にくるまれた政策の目論見が分かってくる。知らずにいるのは実はとても恐ろしい。だから我々に対してもきっと「ボーっと生きてるんじゃねーよ!」ということだ。

10月15日(月)「レオナール・フジタの自画像」ここにきて急に注目を集めている画家・藤田嗣治。15年前から取材を重ね、『藤田嗣治 異邦人の生涯』の著者でもあるNHKエディケーショナル統括ディレクター・近藤史人さんが今夏にフランスで発見されたばかりの肉声録音も交えながらその生涯を語った。最近では作品鑑賞の上で、あまりその生涯を悲劇的に語ることなかれという流れもあるそうだ。でも死神と自分という設定で語る自作自演の声は何とも言えず耐えに耐えた孤独がにじんでいた。机上の研究だけではない現場取材の魅力にあふれた講義。

10月25日(木)「秋の自然を見る・識る・楽しむ」中部大学教授の南基泰先生の案内で、恵那市にある中部大学研修センター周辺を歩きながら樹木や植物のお話を聞く。事前に東海丘陵地の昔と今や、希少な植物についての分かりやすいレクチャー付き。申し分ない青空が広がる晴れた日で、紅葉がはじまったばかりの気持ちのいい森を歩いた。「センブリ」など薬草がみつかるたびにそのエピソードを聞きながら、身近な場所での充実した自然観察会。

10月30日(火)「五感で愉しむ京都 第1回・平曲鑑賞会」平家盲人伝承を守る唯一の人、今井勉検校に「那須与一」を語っていただいた。創企舎ソフィがはじめて京都で開催した企画。会場は東山区泉涌寺山内の即成院で、ここには那須与一ゆかりの伝説が残っている。音が像の中に響くという二十五菩薩像の前での迫力ある語りに一期一会という言葉をしみじみ味わった。

11月4日「五感で愉しむ京都 第2回・神泉苑の大念仏狂言鑑賞」午前中には冷泉家屋敷の特別公開と御所の蹴鞠実演を見る。昼食後は、京都のあらゆる場所を足で歩いて自分の目で確かめ、地元の話を聞き、文字には表されていない歴史を記事にしている歴史ライター・薄雲鈴代先生の解説を聞きながら秋の神泉苑狂言を鑑賞。隣の人と狭い席を分け合いながら、無言劇に笑い、拍手を送る。人々の近くにある芸能ってきっとこういうものだったんだなあと実感した。

11月6日 「庭園・大寧軒と野村美術館 特別名品展鑑賞」この日も定員限定数の現地講座。11月というのに暑いくらいの日差しの中で、南禅寺・大寧軒を特別に見学。この庭を手入れしている庭師さんから直々に、見どころポイントやここにしかない魅力を語っていただいた。風のそよぎや四季の陽の光まで考えて手入れしているとのお話に一同、昼食の場でも盛り上がった。湯豆腐を賞味した後には、リニューアルしたばかりの野村美術館へ。谷晃館長が特別講義をして下さったので展示品もいろいろな角度で鑑賞することができたように思う。館内のお茶室で先生と一緒にゆっくり一服いただいて解散した。

11月9日「日本みつばちって?」中部日本みつばちの会・住田智也会長から日本みつばちのユニークな生態と、絶滅が心配される厳しい環境の現状を聴く。外来種みつばちが集めた蜂蜜も含めて味比べもするという体験型講座。やっぱり日本みつばちの集めた蜂蜜はおいしい!

11月20日「漢方のイロハと身近な薬草」講師は北海道大学大学院客員研究員の土田貴志先生。漢方に関する知識の基礎の基礎と実際に日本で使われている薬草をたくさん紹介していただいた。漢方薬とは植物の力とその組み合わせによるものなんだな、ということを知る。奥深い世界なのでぜひ続編を…という声が上がった。

10月5日~12月15日 「やさしい仏像の見方」 東海学園大学准教授・小野佳代先生の講座は本当に分かりやすい。知っているつもりになっている仏像の基本的な知識が折りたたむように入ってくる。5回講義の最終回には、大須七寺と栄国寺でフィールドワーク。愛知にこんな見応えのある仏像があるとは!

 ☆ご受講下さいました皆さま、ありがとうございました。今後も愉しんでいただけるような特別講座を随時お届けいたします。

お申し込み・お問い合わせは TEL 052-684-5894(FAX共用) 電話受付 平日10:30~17:00不在時・時間外 090-8474-6363(直通)

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