人から嫌われ、日陰の存在であったクモは21世紀になってひのき舞台に登場するようになってきました。それは、クモの糸が柔らかくて強く切れにくいユニークな性質が注目され始め「実用化できないか」という期待が生まれてきたからです。クモから糸を取り出すのは至難の業でしたが、45年という長年の間に培ったクモとのコミュニケーション術を駆使して糸を取り出せるようになり、その特質を見つけました。「クモの糸にヒトがぶら下がる」という難問を現世の世界で初めて成功し、さらに、悪戦苦闘の末、クモの糸を使った切れにくいバイオリンの弦づくりに成功。音色はストラディバリウスに勝るとも劣らぬことを証明するとともに、BBCから世界中に流されました。今回は特別にクモの糸の弦でのバイオリンの音色も披露します。講師は奈良県立医科大学名誉教授・大﨑茂芳氏。12月23日(水)14時~15時半、3,500円、ペア6,000円。詳細は➡クモの糸