日本美術史の大きな節目として明治時代があります。日本美術史の講義などでは幕末で終わることが多いのは、明治は日本文化が一端切断された後の再生、転換期に当たるためです。 本講座では、まず明治に何が起こったのか日本人自身による文化破壊の廃仏毀釈運動から把握し、日本文化を取るに足りないものと思い込んだ日本人と、素晴らしいものと賞賛し、ジャポニズムの嵐の起こった西洋という現象を捉えます。破壊行為で失われたもの、又、その後の日本がもがきながらも世界に認められ、新しい日本画を生み出そうとした軌跡など、明治は日本人が自らのアイデンティティーを考え、世界を意識した近代の幕開けでした。何を捨て何を生み出したのか。明治の気鋭の画家達の生き様を追います。
2016年
①7月24日 廃仏毀釈とその後。フェノロサと岡倉天心の活動。
狩野芳崖と橋本雅邦。
②8月28日 東京美術学校の創設。天心と横山大観ら。
新しい表現への模索。
③9月25日 竹内栖鳳と京都画壇
講師は京都嵯峨芸術大教授・佐々木正子先生
いずれも金曜日 15:30~17:00
受講料:各回3400円、 ①~③通し10000円
会場は千種駅直近のimyビル 詳細pdf➡明治日本美術史
2017年度は特別展「国宝」によせて➡日本美術史201707