美濃焼とは現在の岐阜県東農地方、特に土岐市周辺の窯で焼かれた焼きもので、桃山時代の茶陶、江戸期には志野、織部の優品が生み出され、新しくはセラミック陶器。とにかく美濃は日本の焼きものの一大生産地というイメージがある。でもそれは突然自然発生的に起こったことではなく、茶陶生産の萌芽は窯の形態が変化しつつあった戦国期の、とある窯跡に見られるのである!「白天目」「志野」「瀬戸黒」「織部」・・・、窯跡から出た陶片が語る本当の陶磁史。当たり前の知識を砕いてみませんか。考古学的アプローチを多分に含んだ当講座は、美術鑑賞的な焼きもの講座とはちょっと趣が違いますが、実はとっても面白いですよ!
☆講師:元愛知県陶磁資料館館長補佐・井上喜久男氏。「焼きものを見極めよう」 毎月第3水曜、13時半~15時。